攻撃したあと、ブロックの前に動きたい! 先に優先権を持つのは攻撃側、ルールで確認

クリーチャーで攻撃したら、相手がすぐにブロックを宣言してきた。でも本当は、ブロックの前にインスタントを使いたかった……。攻撃クリーチャーを指定したあと、先に優先権を持つのは攻撃側です。
攻撃側が優先権を渡す前に相手が先にブロックしてしまったら、攻撃側はブロックの前に動く機会を求められます(どこまで戻すかは、その場のジャッジの判断です)。
- 攻撃クリーチャー指定ステップでは、まず攻撃側が優先権を得る
- 大会のルールにも「攻撃したら何もしないものとする」という省略の決まりはない
- なので、攻撃側が優先権を渡す前に相手が先にブロックしたなら、攻撃側は「ブロックの前に動きます」と言える
- 揉めないコツは、攻撃側は動きたいなら自分から言う、防御側は相手が「何もないです」と言うのを待つ
順番に見ていきましょう。
攻撃のあと、まず動けるのは攻撃側
戦闘の流れは総合ルールで決まっています。攻撃クリーチャーを指定したあとは、こうです。
508.2. 次に、アクティブ・プレイヤーが優先権を得る(rule 117〔タイミングと優先権〕参照)。
「アクティブ・プレイヤー」は、そのターンのプレイヤー、つまり攻撃している側です。「優先権」は、呪文を唱えたり能力を使ったりできる順番のこと。攻撃したあと、最初にインスタントを使えるのは攻撃側です。
次のステップに進むのは、両方のプレイヤーが続けて何もせずにパスしたときだけです。
117.4. 全てのプレイヤーが続けてパス(すべてのプレイヤーが何も処理を行わずにパスすることをそう言う)した場合、スタックの一番上のオブジェクトが解決される。この時点でスタックが空の場合、そのフェイズやステップは終了する。
そうして初めて、ブロック・クリーチャー指定ステップに進みます。
509.1. まず、防御プレイヤーはブロック・クリーチャーを指定する。このターン起因処理はスタックを用いない。
つまり、攻撃側も防御側もパスするまで、ブロックの番は来ません。
表で見る戦闘の流れ
攻撃からブロックまでを表にすると、こうなります。
| 順番 | 起きること | 動けるのは |
|---|---|---|
| 1 | 攻撃側が攻撃クリーチャーを指定する | 攻撃側 |
| 2 | 攻撃側が優先権を得る(508.2) | 攻撃側がインスタントなどを使える |
| 3 | 攻撃側がパスすると、防御側に優先権が移る | 防御側がインスタントなどを使える |
| 4 | 両方が続けてパスしたら、ステップが終わる(117.4) | ― |
| 5 | ブロック・クリーチャー指定ステップで、防御側がブロックを指定する(509.1) | 防御側 |
「攻撃したら何もしない」という省略の決まりはない
実際の対戦では、毎回「優先権を渡します」と言う人はいません。大会のルール(イベント規定 4.2)には、よく使う省略のしかたが「既定の扱い」として書かれています。たとえば、第1メインフェイズに攻撃側が何もせずパスしたら、防御側は戦闘開始ステップで動くもの、という決まりがあります。
ところが、攻撃クリーチャーを指定したあとについては、既定の扱いがありません。「攻撃したら、攻撃側はもう何もしないものとする」とは、どこにも書かれていないのです。
なので、相手が攻撃を見てすぐにブロックを宣言しても、攻撃側はまだ優先権を渡していません。「ブロックの前にこれを使います」と言うことができます。
揉めたらどうなる?
競技の大会で使う違反処置指針は、手順の省略の行き違いを、ふつうは〔意思疎通規定抵触行為〕(意思疎通のルール違反)としては扱わないと書いています。
手順の省略の誤った運用は通常〔意思疎通規定抵触行為〕としては扱わず、単に取られた行動について既定の省略を適用し、対戦相手に行動の機会を与える。
「どちらかが悪い」ではなく、飛ばされた側に動く機会を戻す、という考え方です。現行の英語版(2024年9月23日発効)でも、あいまいな場面では既定の扱いを当てはめ、相手はその省略に対して動けるとしています。先にブロックされてしまったらジャッジを呼びましょう。どこまで戻して進めるかは、その場のジャッジの判断です。
ただ、相手のブロックを見てから「やっぱりブロックの前に使いたかった」と言い出すと、ブロックという情報を見たあとの後出しになります。それが通るかはジャッジの判断になるので、動きたいなら、ブロックされる前に言うのが確実です。
揉めないコツ
- 攻撃する側:攻撃したあとに何かしたいなら、「攻撃後に動きます」「ブロックの前にこれを使います」と自分から言う。何もしないなら「何もないです」と言って渡す
- 防御する側:攻撃宣言のあと、相手が「何もないです」と言うか、少し待ってからブロックする。あわてて先にブロックすると、相手に動く機会を戻すことになる
- 迷ったら:その場で止めて、ジャッジを呼ぶ
まとめ
- 攻撃のあと、先に優先権を持つのは攻撃側
- 「攻撃したら何もしないものとする」という省略の決まりはない
- 動きたいなら、ブロックされる前に自分から言う
- ブロックを見てからの後出しは、通るかどうかジャッジの判断になる。動きたいなら先に言う
前回の「『飛行いますか?』と聞かれたら、どこまで答える?」もあわせてどうぞ。
出典
- マジック総合ルール(和訳 20260925.0 版。117.4、508.2、509.1)・英語版(2026年9月25日版)
- マジック:ザ・ギャザリング イベント規定(日本語版、2025年6月30日発効。4.2 イベントでの手順の省略)・英語版(2026年2月27日発効。4.2 の該当部分は英語の現行版でも同じ中身)
- マジック違反処置指針(日本語版、2021年2月5日発効。3.7 意思疎通規定抵触行為)・英語版(2024年9月23日発効)
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この記事の作り方AIが作成したルール解説です。総合ルール・イベント規定などの原文を引用して本文と結論の案を作り、編集部が根拠と結論を確認・承認してから公開しています。編集方針