東南アジア・豪州/NZ・南米の地域選手権3大会のモダン集計、繁殖鱗コンボが14.2%で首位も前回から減少、ラクドス昂揚は8.8%・勝率58.3%に

東南アジア・オーストラリア/ニュージーランド・南米の地域選手権(RC)3大会のモダンでは、繁殖鱗コンボが使用率14.2%で首位でしたが、前回の秋のRC5大会の17.3%から減りました。伸びたのはラクドス昂揚で、使用率は1.4%から8.8%に増え、勝率58.3%を記録しています。10月29日にMagic.ggで公開されたFrank Karsten氏の連載「Metagame Mentor」が、直近2週末の3大会の813のデッキリストから合算の使用率と勝率をまとめました。3大会には800人以上が参加し、2027年2月のPro Tour Nauctisの招待枠26人分が出ました。
3大会の優勝者
| 地域 | 開催地 | 優勝 | デッキ |
|---|---|---|---|
| 東南アジア | シンガポール | Ravikorn Nisitsukcharoen | 献身のドルイド・コンボ |
| オーストラリア/ニュージーランド | シドニー | Jason Yan | アゾリウス詠唱 |
| 南米 | ブエノスアイレス | Luis Venegas | ボロス・エネルギー |
- 優勝デッキは献身のドルイド・コンボ(Devoted Druid Combo)、アゾリウス詠唱(Azorius Chant)、ボロス・エネルギー(Boros Energy)
- 東南アジアの2位はAlbert Himawan(ラクドス昂揚)、南米の2位はMartín Dominguez(アゾリウス詠唱)
3大会合算の使用率と勝率
勝率は同型戦・不戦勝・引き分けを除いたマッチ勝率で、デッキの分類は筆者がリストを見て決めたものです。
| デッキ | 使用率 | 勝率 |
|---|---|---|
| 繁殖鱗コンボ | 14.2% | 52.3% |
| イゼット果敢 | 11.0% | 44.3% |
| ラクドス昂揚 | 8.8% | 58.3% |
| アゾリウス詠唱 | 7.2% | 51.6% |
| ボロス・エネルギー | 5.4% | 50.4% |
| イゼット親和 | 5.3% | 50.2% |
| ドメイン・ズー | 5.0% | 47.3% |
| エスパー・ブリンク | 4.2% | 45.8% |
| エルドラージ・トロン | 3.8% | 46.7% |
| エスパー御霊 | 3.5% | 50.3% |
| アミュレット・タイタン | 3.3% | 54.5% |
| ルビー・ストーム | 2.8% | 46.8% |
| 献身のドルイド・コンボ | 1.8% | 51.1% |
| ディミーア・ミッドレンジ | 1.6% | 54.5% |
| 死せる生 | 1.5% | 59.2% |
| グリクシス・リアニメイト | 1.3% | 52.6% |
| シミック新生化 | 1.1% | 64.3% |
| ジェスカイ・ブリンク | 1.1% | 41.3% |
| ボロス土地破壊 | 1.1% | 46.2% |
| その他 | 15.9% | 44.5% |
- 表のデッキの英語名:繁殖鱗コンボ(Broodscale Combo)、イゼット果敢(Izzet Prowess)、ラクドス昂揚(Rakdos Delirium)、イゼット親和(Izzet Affinity)、ドメイン・ズー(Domain Zoo)、エスパー・ブリンク(Esper Blink)、エルドラージ・トロン(Eldrazi Tron)、エスパー御霊(Esper Goryo's)、アミュレット・タイタン(Amulet Titan)、ルビー・ストーム(Ruby Storm)、ディミーア・ミッドレンジ(Dimir Midrange)、死せる生(Living End)、グリクシス・リアニメイト(Grixis Reanimator)、シミック新生化(Simic Neoform)、ジェスカイ・ブリンク(Jeskai Blink)、ボロス土地破壊(Boros Land Destruction)
- 前回の秋のRC5大会の集計からの変化:繁殖鱗コンボは使用率17.3%→14.2%、勝率54.8%→52.3%。ラクドス昂揚は使用率1.4%→8.8%、アゾリウス詠唱は4.6%→7.2%
- 勝率64.3%のシミック新生化について、筆者は「単に揺らぎ(variance)」が一番の説明だとし、全大会を合わせた勝率48.5%から、モダンでは平均的なデッキだろうと見ています
ラクドス昂揚
- 東南アジアとオーストラリア/ニュージーランドの2大会では上位にラクドス昂揚が6人入り、筆者は「16人中6人は驚くべき結果」と評価しています
- 元になったのは、殿堂のShuhei Nakamura氏が10月3日の日本・韓国RCでトップ8に入ったリスト
- 上位のラクドス昂揚6人のうち5人が《縫い師への供給者》と《悪意の閃光》を足し、多くは《邪悪な熱気》を抜いています。《縫い師への供給者》を生け贄にすると《悪意の閃光》をただで唱えられます
- シドニーでトップ8のShannon Dann氏は《月影》を「対処されなければ勝てる1マナの7/7」と話しています
アゾリウス詠唱とその対策
- アゾリウス詠唱とボロス・エネルギーでは、ラクドス昂揚対策のサイドボードとして《ヴェクの聖別者》が増えています
- アゾリウス詠唱の新しい変更として、相棒の《孤児護り、カヒーラ》を抜き、サイドボードに《聖域の僧院長》4枚を入れる形が挙がっています
- シドニー優勝のYan氏を含む複数のプレイヤーが『リアリティ・フラクチャー』の《理論家、ジェイス・ベレレン》を使い、Yan氏は「何度も勝たせてくれた」と話しています
- 筆者はアゾリウス詠唱を、最も多いデッキ(繁殖鱗コンボ)に対して「よい位置にいる」選択と評価しています
そのほかのデッキ
- シドニーでトップ8のIan Cormick氏は青単キー(Mono-Blue Key)。《秘密のわき戸への鍵》を使うために青単にし、《研磨基地》《監視亀ラ》《湖に潜む者、エムリー》の組み合わせで無限ライブラリー破壊を狙います。『リアリティ・フラクチャー』の《酷薄な計算》も2枚
- 南米ではZiene氏がマーフォーク(Merfolk)で9位。筆者は813のリストの中でマーフォークを2つしか見ておらず、《サブマリナー、ネイモア》が《否定の力》《拒絶の閃光》《撹乱する群れ》と組んでマーフォークの「新しい主役」になると見ています
筆者は、繁殖鱗コンボの「王座への手は緩み始めた」とし、モダンにはまだ新しいデッキと環境の入れ替わりの余地が多いと結んでいます。
出典: Magic.gg
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